「あの日、欲望の大地で」           ギジェルモ・アリアガ監督来日 | ラテン!ラテン!ラテン!

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渋谷からラテンアメリカ映画を発信!!

おおおおお~~~~い、字幕が遅れに遅れているのに
いいのかぁぁぁぁ、と言う声が聞こえる中、
先週、木、金と、メキシコのギジェルモ・アリアガ監督の通訳で、
ザ・ペニンシュラ東京。

日本では、「アモーレス・ペロス」や「21グラム」や
「バベル」といった、イニャリトゥ監督作品の脚本家として
知られていますが、今回は脚本はもちろん、監督まで。

イニャリトゥ監督と決別してから、「次回作は自分で監督する!」と
言ってたので、期待していた「夜のバッファロー」は、
ベネズエラの新人監督に任せちゃった。

あれれ~、監督しないの~?と思っていたら、
「あの日、欲望の大地で」で2大オスカー女優と
華々しく監督デビュー!!

やっぱりディエゴ・ルナ(「夜のバッファロー」)より
オスカー女優だぜい!ってか。

何と言っても、シャーリーズ・セロンが製作に入っているし、
キム・ベイシンガーとの競演で、ぐっとセンスあがるし、
その上、撮影もオスカーとったロバート・エルスウィット
(最近では「フィクサー」「ゼア・ウイル・ビー・ブラッド」
「グッドナイト&グッドラック」も良かったなあ)

と、オスカーづくめ。

ストーリーは公式サイトで、どうぞ。

予告編(英語版)



英語の予告編だけでは、何のこっちゃか、って感じですが、
それでも分かる、飾らないのに美しい、2人。

ジェニファー・ローレンスも若いのに、いい!!

無駄のないセリフ、目が離せない風景と物語。
これは、あと3回は、デカイ、スクリーンで観たい。

何といっても、両オスカー女優の背中を。
語るのですよ、背中が・・・。

フランソワ・オゾンの「まぼろし」で観た
シャーロット・ランプリングの背中以上に。

もちろん、裸の背中。これを観たときに、友達と盛り上がりました。
そう、何歳になろうが、「女は背中だ!」

「まぼろし」予告編


オスカー女優2人の背中は、1回だけ。
見逃すべからず。

ギジェルモ・アリアガ監督はお茶目だけど、
鋭く厳しい目を持ったお方。
といってもほぼ同世代で、監督が1歳年上。
合間のおしゃべりで、懐かしき学生時代のメキシコを
思い出した2日間でした。

36か国語に訳されているという小説の邦訳も
ぜひ、出てほしいものだ。

余談ですが、これまでの映画と同様、時間軸が
交錯していますが、これは時系列で書いて、
そのあとバラバラに入れ替えたのではなく、
初めから、そのように書くそうです。
それは、小説でも同じだ、と。

だから読んでみたいぜ!アリアガの小説。

ラテン!ラテン!ラテン!-arriaga