シャネル&ストラヴィンスキー | ラテン!ラテン!ラテン!

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渋谷からラテンアメリカ映画を発信!!

みなさま、大変、ご無沙汰してしまいました。
東京国際映画祭も終了しましたね~。

結局、前半、東京にいなかったこともあり、
前売り買ったのに打ち合わせ入ったり、
当日券が完売だったりと
観たい映画をほとんど観る事ができなかった!という
悲しい結果になっちまいました。

その腹いせに試写を2本。

そのうちの1本が、今年のカンヌ映画祭クロージングで
2010年お正月第2弾公開の
「シャネル&ストラヴィンスキー」

今、シャネルの映画、2本上映中ですが、シャネルに
まったく興味がない私でも、このアナ・ムグラリス演じる
シャネルには惹き付けられました。
どちらかというと彼女をずっと観ていたい。

それはシャネルだから、というのではなく、
一番愛する人を失い、仕事にかけた女性が
再び、誰かを愛する姿を観たい、ということなのかも。
それも一見、クールなのに内なる情念がある女性。
不必要なセリフもなく、俳優陣の表情と音楽で
魅せる映画という感じ。

アナ・ムグラリスはシャネルのミューズとして
活躍中のモデルですが、「そして、デブノーの森へ」の
ミラ役だったのですねえ。

ストラヴィンスキー役のマッツ・ミケルセンも
良かった!彼も、どっかで観た顔だなあ、と思ったら
「007/カジノロワイヤル「」の悪役だった。

そして、何より怖かったのが、ストラヴィンスキーの
妻の役、エレーナ・モロゾヴァ。
「頼むから眉を描いてくれ~」と思うほど…。
今度は、この人に注目しながら観たい。

俳優陣がそれぞれ個性的で美しい映像と音楽、
そして、シャネルとストラヴィンスキーの秘めたる愛と
その妻、というゾクゾク要素が満載ですが、
私のようなバレエやクラシック音楽の門外漢を
知的に刺激してくれる映画でもあります。

「春の祭典」って、ブーイングだったのか、とか
あの時代にあんな振り付けがあったのか、とか
シャネルがストラヴィンスキーの
家族ごと別荘に住まわせて支援したのか、とか、
香水のNo.5が、こうして生まれたのかとか…。

シャネルとストラヴィンスキーが出会った
1920年代のヨーロッパにも興味がわいてきました。

でもやっぱり、一番、興味をひかれたのは
ストラヴィンスキーの妻だっ!

フランス語版予告編