東ちづる著「らいふ」発売記念トーク&サイン会終了 | ラテン!ラテン!ラテン!

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渋谷からラテンアメリカ映画を発信!!

いやはや、かる~く二日酔いのvagabundaです。

昨日の上記トークとサイン会、参加されたみなさま
おつかれさまでした。

そして、ちづるちゃんのトークも「ミニトーク」とは
言えぬほどの大盤振る舞い。

いやあ、本の中身を全部、しゃべるんじゃなかろうか、と
心配になってしまったほどですが…。

そして慌て者のわたくし、映画の紹介したのに
タイトルを言い忘れ・・・アホっ!
「ルイーサ」です。みなさま、また、公式サイトが
できるまで、このブログで進捗状況、お伝えします。

そして、とうとう「らいふ」を読みました。

装丁はやわらかいけれど、中身は硬派!
ま、第二章は、お笑いなのだけれど、
なんと、書かれていることが
以前のコラム「『好きを仕事に』は覚悟がいる!」と
シンクロしていて、驚いたと同時に嬉しかった。

それはさておき、この本のページを次々
めくりたくなるのは、その構成とともに、
各章の文章が、躍動的なこと。

お笑い部分も深刻なところも
独特のリズム感がある。

中でも考えさせられたのは「受刑者」
これもまた、「ストレスから逃げる」の中にちょこっと
書いたことなのだけれども、日々、報道される
事件を読む時に、自分や家族が被害者だったら、
ということは考えても、加害者だったら、とは
中々考えない。

でも、誰もが100%加害者にならない保証は
どこにもないのだ、ということを気づかせてくれるのは、
「受刑者」たちの言葉だ。
どのような状況で、何があったのか。彼らの言葉を
読むのは辛いし、重いけれども、でも、読んで初めて、
自らの身に起こっても不思議ではないことが分かる。

「真面目すぎて」「断れなくて」「恥ずかしくて」
行ったこと、または行わなかったことから、
足下に大きな落とし穴があく。

自分が同じ状況におかれたら、果たして
加害者にならずにすむのか、どうなのか。

ここまで話を聴き出すことができるのも
ひとつの才能だと思うけれど、それを偏見や
個人的な判断を排して文章にできるのも
才能だ、と思う。

想像力と考える力を刺激してくれる「らいふ」は、
自らの人生を振り返り、新たな一歩を踏み出す
きっかけを与えてくれるエッセイ集だ。


らいふ/東 ちづる

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