ラテン!ラテン!ラテン!

ラテン!ラテン!ラテン!

渋谷からラテンアメリカ映画を発信!!

Amebaでブログを始めよう!

ようやくブログを更新しました!!

チリのラライン監督の「ネルーダ(原題)」

 

ラテンビードで上映されるらしいのですが、まだチェックしていなくて原題のままで、すみません。今年、1月にNYで観て、おおお〜と心震えた時のことを、また半年以上もたって書いてるなんて、本当に、いかんです。

 

でも、そこまで残る映画は少ないので、書いておかねば、と。

 

ところで、今日、ふとツイッターで、つぶやいたのですが、今、開催されているベネチア国際映画祭で、スペインのフェルナンド・レオン・デ・アラノア監督が、10年ぶりにハビエル・バルデムとタッグを組んだ、「LOVING PABLO」が上映されました。コロンビアの麻薬王、パブロ・エスコバルの20年を題材にしていて、バルデムとペネロペ・クルスの夫婦共演。

 

レオン・デ・アラノア監督とハビエル・バルデムと言えば、「LUNES AL SOL」(月曜日にひなたぼっこ)以来なので、これは、楽しみでは?と思っていたら、エル・パイスの映画評では、

なんと、全編、ほぼ英語だと言うではないですかっ!

 

コロンビアが舞台で、俳優陣はスペイン語圏なのに、なぜに、英語?

おそらく、メインストリームにいくには英語だ、というのがあるのかもしれませんが、これは、何か必然がないと、スペイン語圏では反発くらうだろうなあ、と思ってしまいます。

 

エキストラや周りはスペイン語なのに…。ちょ〜違和感。

 

いや、でも映画は観てみなくちゃ分からないので、観ようと思いますが、でもなあ〜。

 

クリップで雰囲気が分かるかも?

 

 

 

 

ああ、また1ヶ月以上たってしまった。

記事は下書きしているのに、中々更新する気になれないのは、WordPressと相性悪いからでしょうか? いえ、怠け者なだけです。

 

8月、公開3日目に見たのに、今頃かい!とツッコミ入れたくなる「リベリアの白い血」

 

間もなく、去年、NYで観たラライン監督の「ネルーダ」も書きます!!

ええ、実はもう、ほぼ書けているのですが、公開前にアップしようと思っていたら、今年のラテンビート映画祭のラインナップに入ってた!

 

急がねば…。

 

 

 

 

 

余りに久しぶりに来てみたら、タレントブログっぽくなっている。

公式サイトを充実させるのと、バックアップしたいのとで、公式サイトに移し、ここは、「ラテンな日常」と「言いたい放題」だけで続けようと思っています。

 

映画のジャンルもなくなったのね〜(今ごろ言うな)

 

移行が終わるまで書かなかったので、今後は、色々、また書いて行きますぜ。

 

さきほど更新

「ラテンアメリカから見た映画の世界」映画大学in 神戸

 

ということで、明日から神戸です。

 

日本よ、しばらくさようなら。と言ってから何と半年たってしまいました。

と書いたあとで、今チェックしてみたら、書いたと思っていた記事がアップされてなかったことに気づき、すでに8ヶ月がたっていました。そして、今日、これから久々にメキシコのグアダラハラ映画祭に行きます。

 

近況は、おいおい、書くとして、まずは現在、アップリンクで上映中の「サクロモンテの丘」 について。先月16日から19日、チュス・グティエレス監督の来日で通訳をしました。これまで、自社配給の作品には、フラメンコが出ないスペイン映画とか、タンゴがないアルゼンチン映画など、ステレオタイプを排した映画を、と思って配給してきたのですが、今回の「サクロモンテの丘」は、生活のために踊り出した人々の記憶の物語。サクロモンテと言えば、ヒターノ(※)の聖地だと思っていましたが、なんと1963年の洪水で、洞窟を追われ、グラナダ市指定のゲットーとも言われる場所に移され、生活が一変したということを初めて知りました。

それまでは、洞窟を借りて(所有している人もわずかにいたとのこと)、生活しながら、当初は、銅製品などを売って何とか生活していたところが、このサクロモンテに礼拝堂があることから、観光客がたくさん通るので、そこでフラメンコを踊るようになったとのこと。洞窟で暮らす女性たちはフラメンコの衣装を来たまま、家事をし、誰かが「踊るよ〜」と言えば、途中で家事をやめて踊り、終われば、また家事をする、といった、生活とフラメンコが密接に関わっていた場所です。

 

この映画に出て来る高齢者たち(1963年当時に洞窟に住んでいた人々)の証言から、当時の様子が赤裸々な形で浮かび上がってきます。今や子供や孫が世界的なフラメンコダンサーになっている人もいますが、当時は、観光客相手だと言われ、フラメンコ業界からも相手にされなかった。ヒターノであるということで差別され、フラメンコ業界からも差別されていた、という二重の苦しみを味わいながらも、そのカンテの中に怒りを込めたり、ユーモア溢れる歌詞で男女の営みを歌ったり、生きて行く底力を感じます。中でも女性たちが印象的。

 

すでに高齢になった人々が踊るフラメンコは、ゆったりとした、わずかな動きで生きて来た歴史を表現しているようです。当時、洞窟の中には、タブラ(板)がなかったので、石の上で皆、踊っていたそうです。それでも、一様に当時の事を幸せそうに語るのです。あんなに貧しかったのに、皆が支え合っていたので不安がなかった、と。

 

もう二度と戻ってこない、当時のサクロモンテを記録しようと、サクロモンテ歌集を作っていた案内役のクーロと監督との再会がきっかけで作られた、このドキュメンタリー。当時の様子を映し出す貴重な映像であると共に、ヒターノであることの誇りを持ちながら、彼らがパージョと呼んだ、ヒターノ以外の人々をも受け入れて来た歴史を物語ります。

 

監督によると、サクロモンテの洞窟にヒターノたちが住み着いたのは、一節には、Reyes Catolicos (アラゴン王国のフェルナンド2世とカスティーリャ王国のイサベル1世夫妻。この婚姻関係で、カスティーリャとカタルーニャ=アラゴンが統一されイスパニア王国が成立)の軍隊が、レコンキスタの時代に鉄を扱う鍛冶職人だったヒターノたちを連れて来たと言われているそうです。実は、レコンキスタの前には、グラナダは、ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の人々が、穏やかに暮らしていたそうで、レコンキスタで、異教徒を追放してしまったツケは、今まで及んでいます。これに関しては、いつか詳しく書きたいと思います。

 

でも、今回のドキュメンタリーを観て、久々に、ガルシア=ロルカを読みたくなりました。

 

 

 

※日本では、いつからか「ジプシー」が差別用語になり、代わりに「ロマ」という言葉が使われていて、移動民族を指す場合の総称として使われていますが、スペインではロマーニと言われ、主にルーマニアから(元々はインドから東欧へ渡った人々)来た人たちのことなので、ここではスペインで使われるヒターノにしました。

 

以前に書きかけたものを、今、発つ前に手を入れたので、誤字脱字あるかもしれませんが、まずは、復帰第一号として。

 

 

 

一昨日、キューバから戻りました。暑かった~と思ったら、東京の方が、もっと暑く…。
今日はちょっと涼しくなったので、精力的に告知活動を!

本当に遅くなってしまいましたが、ついに、京都シネマにて
7月23日(土)~8月12日(金)「スリーピング・ボイス」上映です。

そして、京都といえば、一度は行ってみたい立誠シネマにて、
7月16日(土)~8月5日(金)「ラテン!ラテン!ラテン!」のコラボ上映開催。

にゃんと、相互割引あり!

★立誠シネマ〈ラテン!ラテン!ラテン!〉×京都シネマ『スリーピング・ボイス』
相互割引実施
立誠シネマ当特集上映と京都シネマ『スリーピング・ボイス』に相互にお越しいただくと、半券のご提示で当日一般料金から1100円に割引いたします。

詳細はこちら

そして、23日(土)、24日(日)は、京都にかけつけ、京都シネまでの舞台挨拶と
立誠シネマでシネマ講座を行います。

映画の買付け方とか配給、宣伝など、ラテンアメリカ映画事情や国際映画祭事情と共に
お送りできれば、と。

ご質問、大歓迎!当日でも、こちらからでもお気軽に。(お返事は当日に)

チラシ裏

予告編「スリーピング・ボイス」


予告編「ラテン!ラテン!ラテン!」


おもむろに会社の公式サイトをリニューアル。実は5月に公開したのだが、なぜか、身辺騒がしく、公式サイト内ブログも更新していなかったので、今の発表になっちまいました。一体、アメブロと公式サイト内ブログを、どうつなげていくのか、とか、まだ全くもって考えられていないのだが、ま、やりながら考えるか、ということで、先に、お知らせを。

7月16日(土)より新宿K's cinemaにて公開のウルグアイ映画「映画よ、さようなら」

まだ公式サイト作り中なので、今後は、公式サイト内ブログで。
モノクロ、スタンダード、63分という「ケンカ売っとんのか!」な感じの作品ですが、
1976年ウルグアイ生まれのフェデリコ・ベイロー監督作品。

この作品だけは、好きに作りたかった、ということで、ま~ったく、配給とか考えずに
好きな人々と好きに作った作品だけれど、サンセバスティアン映画祭の「制作中作品」
(Cine en constrcuccón)でグランプリ、トロント映画祭にも出品され、その後、ハバナの新ラテンアメリカ映画祭(2010年)でグランプリ、と次々に注目されて、2010年に観たまま、ず~っと気になっていた作品です。
昨年5月の「ラテン!ラテン!ラテン!」で一度だけ「スニーク・プレビュー」として上映しましたが、ようやく単独公開が決まりました。

ああ、こういう感じで書けるのは、やはりアメブロだから?と思いつつ、自分の人生もここにきて転機だなあ(今頃かい!)というのがあるので、「ラテンな日常」や「言いたい放題」は、こちらで書こうと思っております。
昨日、ツイッターに流れて来たスペインのニュースで、
「ジョディ・フォスター:『資本主義はあるべき道を逸脱して、
もう人々を助けない』」というタイトルに興味をおぼえ、
インタビューの全文を読んだ。

ABC.es hoycinema
Jodie Foster: <El Capitalismo se ha desivado, ya no ayuda la gente>

別にジョディ・フォスターのファンでもないのに、ここまで読んでしまったのは、
映画のテーマと冒頭のインタビュータイトルから。

いやはや、俄然、観たくなって来たぞ、この映画。





ジョージ・クルーニーとジュリア・ロバーツ、ジャック・オコンネルと
豪華な顔ぶれで、テレビの財テク番組「マネーモンスター」の情報で
全財産を失った男が、司会者を人質に番組をジャック、誤情報を
流したことに気づいた司会者と共に、ウォール街の闇を暴く、という物語。

詳細は公式サイトを見ていただくとして、ジョディのインタビューの
要約を書いておこう。

「マネーモンスター」公式サイト

映画のテーマについて
「この映画は、金融危機のことだけではなくて、玉ねぎのように
幾重にも層をなしている。テクノロジーのこと、情報よりも娯楽を
提供する似非ジャーナリズムに金融システム。それら全てが合わさって
ひとつの危険な形をつくり、結局、一般の人々が苦しむ結果になる」

じゃあ、そのシステムを批判する映画なのか、というと…

「私は政治家ではなく、ひとりの映画人だから、何が起こっているか、
を見て、それを物語の背景としておき、観客が結論を引き出せるようにする」

資本主義について
「この映画は、特にテクノロジーの悪用を描いていて、自分自身は、
まだ、資本主義を信じているが、明らかに逸脱している。
資本主義は、人々を助けるために作られた。小さな商売や子供が
大学に行けるように融資するシステムだった。でも、今では、もう
人々を助けない。億万長者が下品なほど富を蓄積するために、
資本主義は、道を踏み外したから」

ジャーナリズムについて
「映画は、常に、芸術と現実の混合で、自分たちの生活を
反映する可能性を追求することが、映画人の責任だと言われて来た。
今のジャーナリズムは、目標を失って、クルーニーの
キャラクター同様、すでに視聴者(視聴率)にしか興味がない。
映画は問いを投げかけるけれど、答えは、映画を観た人、それぞれが出すものだ」


ハリウッドで女性監督が少ない件について
「映画業界が女性に対する陰謀はないと思う。ただ、撮影所が
リスクを怖がっているだけ。これまでに男性と女性監督の数が
同じになったことがないのは、誰もが知っていること。女性監督の
数に関しては、全く変わっていない。独立系の映画では、女性監督が
増え始めているけれど、商業映画は変わらない。

それに、言われたくはないだろうけれど、ハリウッドが作りたい
テーマの映画を監督したいと思う女性は、ほとんど、いない。
私も、その一人で、やるなら自分の物語を語りたい」

カンヌ映画祭で#HollywoodSoMaleという
ハッシュタグ(ハリウッドは男だらけ)について聞かれた
インタビューでも、明確に答えている。

How Jodie Foster is Taking on #HollywoodSoMale at Cannes

「ハリウッドが、ここまでリスクを嫌うようなことは
これまでなかった。スタジオの幹部が怖がっていることに
つきる。もっとオープンでありたい、変わりたい、もっと
良くなりたいと思っていない訳じゃないけれど、伝統から
抜け出られない。だから自分たちと同じような人を雇うのに
忙しすぎて、何を失っているのか(見逃しているのか)分かっていない」

さすが、子役時代からハリウッドにいるジョディ・フォスター、
言うことがはっきりしている!

リスクを怖がっているのは、ハリウッドだけではなく、
成功体験がある男たちだと思う。日本でも視聴率の高いテレビドラマ
から映画を作るのは、成功体験があるからではないだろうか。
(日本の場合は当初からテレビが入る制作委員会システムも
影響しているだろうが…)

そういう点で、女性監督だけではなく、ヨーロッパやラテンアメリカ、
独立系邦画は、挑戦していると思う。

男社会の映画業界、みな、見て見ぬふりをしているが、
ネットフリックスやアマゾンの出現で、心中穏やかでないのは確か。
だから守りに入っているのだろうが、ハリウッドのように
ファイナル・カット権を監督に与えないプロデューサー優位の
伝統的手法は、徐々に崩れていくだろう。

その時、映画の救世主になり得るのは、男女を問わず、
果敢に挑戦する監督たちだと思うのだ。

ヨーロッパと組まないと中々、出品できない
カンヌ映画祭への興味は年々薄れているのだが、
今回、ある視点部門で日本の深田監督が「淵に立つ」
審査員賞を受賞したことで、質の高い独立系邦画に対する
期待が高まり、日本の若手監督が、海外にどんどん
出て行くようになれば、と思わずにいられない。


今朝、起きたらゴヤ賞の授賞式!
おお、今日だったのだ、ということで思わず 観てしまいました。

goya


今年はバルガス=ジョサも出席。

スペインといえば、昨年12月に総選挙をして2大政党
(国民党と社会労働党)が どちらも過半数をとれず、
未だに組閣ができておりません。涙;))

国王が2度に渡って各政党と会談して、
最初は国民党の ラホイ党首に組閣を打診。

でも交渉がうまく行かず、 2度目で野党社会労働党の
サンチェス書記長に。

司会のダニ・ロビラは、ゴヤ賞に出席していた 社会労働党、
市民党とポデモスの各代表に

「ここで協定結んでくれ~」という

メッセージを投げかけておりました。

dani


下の写真は、
左からポデモスのパブロ・イグレシアス
社会労働党のペドロ・サンチェス
市民党のアルベル・リベラ各党首
(みな若い!)

tres


この3政党が合意すれば、今の国民党政権を倒せるので
ただいま、社会労働党が絶賛交渉中。


ということで、ゴヤ賞は以下の通りとなりました。

嬉しかったのは、「朝食、昼食、そして夕食」の
ホルヘ・コイラ監督が編集で参加した、
ルイス・トサル主演「EL DESCONOCIDO」が編集賞を
受賞したこと。


アルゼンチンのリカルド・ダリンが「Truman」で主演男優賞、

同じくアルゼンチンの「El Clan」がイベロアメリカ映画賞を受賞。

あと「スリーピング・ボイス」のインマ・クエスタ主演の
「La Novia」が助演女優賞と撮影賞を受賞しました。



すべての賞は こちら(スペイン語)

主な受賞作
作品賞       「Truman」
監督賞 セスク・ガイ「Truman」
オリジナル脚本賞  セスク・ガイ&トマス・アラガイ「Truman」
脚色賞       フェルナンド・レオン「Un día perfecto」
撮影賞       ミゲル・アンヘル・アモエド「La Novia」

主演男優賞     リカルド・ダリン「Truman」
主演女優賞     ナタリア・デ・モリーナ「Techo y Comida」
助演男優賞     ハビエル・カマラ「Truman」
助演女優賞     ルイサ・ガバサ「La Novia」

新人監督賞      ダニエル・グスマン 「A Cambio de Nada」
新人男優賞      ミゲル・エラン「A Cambio de Nada」
新人女優賞      イレーネ・エスコラル「Un Otoño sin Berlin」

編集賞 ホルヘ・コイラ「El Desconocido」
ドキュメンタリー映画賞 「Sueños de Sal」
イベロアメリカ映画賞「El Clan」(アルゼンチン)監督:パブロ・トラペロ



最多賞受賞「Truman」予告編



「El Desconocido」は、こんなタイトルでDVDでてます。

主演はルイス・トサル。
暴走車 ランナウェイ・カー [DVD]/ルイス・トサル,エルヴァイラ・ミンゲス,フェルナンド・カヨ
¥5,184
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1月31日に「水木しげるサン お別れの会」が開かれた。

行くことができなかった、その夜、水木さんの本を色々
めくりながら、つい読みふけってしまった。

昨年の11月30日に亡くなられた水木しげるさんは、
生前、仮面を探しにメキシコに行った。

水木しげるの大冒険 幸福になるメキシコ―妖怪楽園案内/大泉 実成
¥1,620
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水木さんと共に色々な所に旅をした大泉実成さんは
「水木原理主義者」を宣言した人で文章も突っ込みも面白い。

オアハカの死者の日とか、モンテアルバンのピラミッドとか、
その場所で水木さんが言った言葉の一部が「水木サンの迷言366日」という
文庫にも収録されている。



水木サンの迷言366日 (幻冬舎文庫)/水木 しげる
¥741
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1月1日から12月31日までの語録は、私にとっては、
気分が落ち込んだ時の気付け薬のようなもの。

モンテアルバンで「ピラミッドの頂上は神との交流点」だと
考えた次のページに

「金は ほしがると にげる」

大泉さんが楽しんで編纂したことが分かる。

仮面を探し続けながら、コレクターが集めた仮面が下手なら
「見る目がないです、この人」とバッサリ!

日本が忙しすぎると言い、余生はノンビリ人生、すなわち、
メキシコ人生でゆこう、
と言っている。

メキシコ先住民の見えないものを表現するところへの共感や
オアハカの死者の日の言葉も面白い。

「マヤ・アステカ。彼らは神を表現するからねえ。
遠慮会釈なくねえ」


オアハカの街の印象について
「ビンボーそうでいい街ですね」

メキシコ編も面白いけれど、時に子供の時の話、
戦争の話、貧乏の話、と多岐に渡り、これ1冊でも
色々、考える時間を持てるのだ。

子供の頃に「ゲゲゲの鬼太郎」のアニメ主題歌
「楽しいな~楽しいな~、お化けにゃ学校も~
試験も、なんにも、ない」
を聞くと、いつもワクワクしていたことを思い出す。

学校に行きたくない、あの仲間に入りたい、と
真剣に思ってた。

だから大人になって
「好きなだけ眠りなさい」
「怠け者になりなさい」

という言葉に従っている。

これぞ、究極の幸せ!!

周りからは大丈夫か、の声が
日に日に高くなっているけれど
今の株価が命、みたいな世知辛い世の中で、
自分にとっての幸せを追求していく覚悟がなければ、
不要なものに翻弄される気がする。

「しなければいられないことだけ
やり続ける」という言葉にどれほど
鼓舞されたか分からない。

12月31日の言葉の通り
「では、またあの世で」と言っている
水木さんの存在そのものに感謝。



総員玉砕せよ! (講談社文庫)/水木 しげる
¥745
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しばらくぶりのブログです。

「ブログ、更新してませんね~」と言って下さる皆様に感謝!!
ようやく書く気になりました。

まずは、2013年に、このブログでご紹介した「ビルバオーニューヨークービルバオ」
著者、キルメン・ウリベ氏の新刊のご紹介と来日イベントを。

前作の出版から3年。バスク語で書かれた物語が、金子奈美さんの静謐な翻訳で、また読めるのかと思うと嬉しい限りです。

奈美さんからご連絡いただき、いつも腰の重い私が、「おお~っ、全部行ってみたい!」と思ったイベントの数々です。

新作「ムシェ」の刊行記念の来日だそうで、早く読みた~い!

ムシェ 小さな英雄の物語 (エクス・リブリス)/キルメン・ウリベ
¥2,484
Amazon.co.jp

以下、イベントのご紹介です。
バスク語の響きが、とても好き。新たな世界が開ける感じで、サンセバスティアンでは、大人も子供もバスク語!という中で、過ごす映画祭も他にはない、雰囲気があります。


これからスケジュール調整して、可能なら、全て行きたい、と思っていますが、
少なくとも初日の吉祥寺は行きます。

ご興味ある方、お誘い合わせの上、是非に!
(下記にチラシも添付いたしました)

京都でもイベントがあります。


12月5日(土)20:00~21:30(開場:19:30)
『ムシェ 小さな英雄の物語』刊行記念トーク 
 会場:百年(吉祥寺)
 ゲスト:キルメン・ウリベ

※ こちらのイベントでは対談者を立てず、バスク語での朗読を交えながら
ウリベ氏にじっくりと作品について語ってもらうほか、来場者から
直接質問をする時間を多めに設けています。翻訳者の金子さんが通訳。
どうぞ気軽にご参加下さい。
※ チケット1000円。百年にて書籍「ムシェ 小さな英雄の物語」(白水社)
をご購入いただいた方は100円引。
百年のHPにて予約受付中。


12月6日(日)12:00~14:00 (11:30開場)
 キルメン・ウリベ×今福龍太
 「平和の破片を集めて―他者の記憶と私たちの記憶が交わるところ」
 場所:本屋B&B(下北沢)

※ 2012年にウリベ氏が初来日した際、共に沖縄を旅した批評家の今福龍太さん
(東京外国語大学)をゲストに迎え、『ムシェ』という小説の背景とそこから
立ち上がってくる世界について対話していただきます。
※ 入場料1500円 + 1ドリンクオーダー。
B&BのHPにて予約受付中。

12月6日(日)18:30~20:00 (18:00開場)
 ポエトリーリーディング「冬の小鳥たち Txoriak neguan」
 出演者:キルメン・ウリベ、管啓次郎(詩人)、
 金子雄生(トランペット)、河崎純(コントラバス)
 場所:カフェ・ラバンデリア(新宿2丁目12-9 広洋舎ビル)

※ 特別ゲストに詩人の管啓次郎さんをお招きし、詩の朗読と音楽の夕べを
開催します。ウリベ氏の詩をバスク語と日本語で、管さんの詩を日本語と
スペイン語で読み合いながら、即興の音楽とコラボレーションする試みです。
現代詩人との共演経験も豊富なミュージシャンとの掛け合いにご期待ください。
※ 入場無料(但し1ドリンクオーダー、投げ銭制)

 12月7日(月)19:00~
 キルメン・ウリベ×藤井光
 『ムシェ 小さな英雄の物語』刊行記念トークイベント&サイン会
 場所:丸善京都本店 地下2階 特設コーナー

※ アメリカ文学者の藤井光さん(同志社大学)をゲストに迎え、バスクという
小さな地域から時間と空間を越えて紡ぎ出されるウリベ氏の作品の魅力と、
少数言語で創作しながら世界文学と対峙する作家の素顔に迫ります。
※ 入場無料。整理券を配布予定、お問い合わせは地下2階レジカウンターまで。
※ トークショー後は、当店でお買い求めいただいた書籍を対象としたサイン会
もございます。



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BB

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